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駐在の奥様たちの絶大な支持を得る、Cath Kidston。
確かにお洒落でセンスもよく、可愛らしいプリント柄はカバンなどのアクセントにはもってこい。
しかし、この店で長時間「きゃーかわいー」と品物を物色する奥様に付き合わなければならない男性陣にとって、この買物はただの苦痛の時間でしかない。
と、日系企業駐在員を代表して公言しておく。
ということで。
年末セールをChiswick店でやると言うので、帰国前の最後の週末に妻が一人で出かけて行った。
大きな紙袋を抱えて帰ってきたと思ったら、何だか興奮して鼻息が荒い。
店の中でキャーキャー言っているその興奮状態をそのままTake awayした感じである。
「み、店の中で、キャス・キッドソン本人に会った」
「そしてそして 話しかけられて もれなくサインも貰った」
<だから何>という言葉を飲み込みながら、「あーそうなんだー」と適当に相槌を打つアタシ。
50歳代のおばちゃんだと思うが、奥様たちにしてみれば「教祖」のような方なのですね。
キャス教(キャス狂)、おそるべし。
確かにお洒落でセンスもよく、可愛らしいプリント柄はカバンなどのアクセントにはもってこい。
しかし、この店で長時間「きゃーかわいー」と品物を物色する奥様に付き合わなければならない男性陣にとって、この買物はただの苦痛の時間でしかない。
と、日系企業駐在員を代表して公言しておく。
ということで。
年末セールをChiswick店でやると言うので、帰国前の最後の週末に妻が一人で出かけて行った。
大きな紙袋を抱えて帰ってきたと思ったら、何だか興奮して鼻息が荒い。
店の中でキャーキャー言っているその興奮状態をそのままTake awayした感じである。
「み、店の中で、キャス・キッドソン本人に会った」
「そしてそして 話しかけられて もれなくサインも貰った」

50歳代のおばちゃんだと思うが、奥様たちにしてみれば「教祖」のような方なのですね。
キャス教(キャス狂)、おそるべし。
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by mikihiko_makita
| 2010-12-28 07:51
24日のクリスマスイブは、オフィス出勤の最終日。
朝から欧州各国からデスクの電話が鳴り、「じゃあねー頑張ってねー」と激励のメッセージが後を立たない。
本当に、こっちで色々な国に同僚や友人が出来たのは7年間の財産だと思う。
23日はオフィスでのLeaving Presentation。
既にX'smas Holidaysシーズンだからほとんど人も集まらないだろうと思っていたら、50~60人ほどが各フロアから僕のデスク近くに集まってくれた。上司(日本人)がまず話し、プレゼント(寄せ書きのカード・目覚まし時計・イングリッシュ料理本・ロンドン観光名所のカレンダー)を渡され、それだけでもう自分の涙腺保つのに一杯一杯だったけど、僕の英語での最後のプレゼン。
この7年間、ビジネスとほぼ並行して僕の体重も増え続けたこと。
(今じゃFish & Chipsは自分の好物になりつつある、ということ)
家族含めて、振り返ると総じてイギリス生活をエンジョイできたこと。
Smile makes us happy!!
特に子供に対して笑いかける文化・環境の中で、自分の子供たちもよく笑う子に成長したこと。(電車の中ではパンクロック兄ちゃんでさえ、子どもたちに笑いかける!)
日本では携帯電話で「遠くにいる誰か」と会話する人が多いが、ここでは皆が周囲の人々に気を配っていること。特にdisabled peopleや老人・子供といった弱者に対して常に「何かしてあげられることは無いか」真剣に考えているBritishたち。
しかし反面、Public Services(公共サービス全般)の質の悪さには、僕はいつまでも慣れることが出来なかったこと。特にTube(地下鉄)では、Severe Delayなのに「Minor Delay」と言ったり、Normal Serviceなのに「Good Service」と言ったりする、サプライヤ至上主義にはほとほと呆れていること。
一方で、車の駐禁などでは、テキパキとよく動く。
今まで何枚の「Penalty Charge Notice」を頂戴したことか!(と、最近グリニッジで貰った駐禁の催促状をみんなに見せた)
最後に、7年間の駐在で得た経験・友人・思い出は、僕の未来にとって何物にも代え難い価値あるものである、ということ。
適度な笑いと拍手の中、終わった後には「全てさらけ出した」抜け殻状態で急激に何故か胃が痛くなったけど、とにかくひどく惨めに泣いたりしなくて良かった・・・何人かの同僚とハグ・キス、「Good Speech!!」「LondonのTubeと罰金を取るParking Officerをいっそのことスワップしたら丸く収まるね!」なんて声を掛けてくれる人もいたり。
何だかまだ実感が沸かないけど、来週末にはもう日本なんですよね。
そんな感傷的な自分を無視するように、最後の引越しや車の売却・公共サービスの停止依頼等、残務処理が残っている・・・。
朝から欧州各国からデスクの電話が鳴り、「じゃあねー頑張ってねー」と激励のメッセージが後を立たない。
本当に、こっちで色々な国に同僚や友人が出来たのは7年間の財産だと思う。
23日はオフィスでのLeaving Presentation。
既にX'smas Holidaysシーズンだからほとんど人も集まらないだろうと思っていたら、50~60人ほどが各フロアから僕のデスク近くに集まってくれた。上司(日本人)がまず話し、プレゼント(寄せ書きのカード・目覚まし時計・イングリッシュ料理本・ロンドン観光名所のカレンダー)を渡され、それだけでもう自分の涙腺保つのに一杯一杯だったけど、僕の英語での最後のプレゼン。
この7年間、ビジネスとほぼ並行して僕の体重も増え続けたこと。
(今じゃFish & Chipsは自分の好物になりつつある、ということ)
家族含めて、振り返ると総じてイギリス生活をエンジョイできたこと。
Smile makes us happy!!
特に子供に対して笑いかける文化・環境の中で、自分の子供たちもよく笑う子に成長したこと。(電車の中ではパンクロック兄ちゃんでさえ、子どもたちに笑いかける!)
日本では携帯電話で「遠くにいる誰か」と会話する人が多いが、ここでは皆が周囲の人々に気を配っていること。特にdisabled peopleや老人・子供といった弱者に対して常に「何かしてあげられることは無いか」真剣に考えているBritishたち。
しかし反面、Public Services(公共サービス全般)の質の悪さには、僕はいつまでも慣れることが出来なかったこと。特にTube(地下鉄)では、Severe Delayなのに「Minor Delay」と言ったり、Normal Serviceなのに「Good Service」と言ったりする、サプライヤ至上主義にはほとほと呆れていること。
一方で、車の駐禁などでは、テキパキとよく動く。
今まで何枚の「Penalty Charge Notice」を頂戴したことか!(と、最近グリニッジで貰った駐禁の催促状をみんなに見せた)
最後に、7年間の駐在で得た経験・友人・思い出は、僕の未来にとって何物にも代え難い価値あるものである、ということ。
適度な笑いと拍手の中、終わった後には「全てさらけ出した」抜け殻状態で急激に何故か胃が痛くなったけど、とにかくひどく惨めに泣いたりしなくて良かった・・・何人かの同僚とハグ・キス、「Good Speech!!」「LondonのTubeと罰金を取るParking Officerをいっそのことスワップしたら丸く収まるね!」なんて声を掛けてくれる人もいたり。
何だかまだ実感が沸かないけど、来週末にはもう日本なんですよね。
そんな感傷的な自分を無視するように、最後の引越しや車の売却・公共サービスの停止依頼等、残務処理が残っている・・・。
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by mikihiko_makita
| 2010-12-27 12:45
ちょっと自慢してよい?
フランス大手銀行向けに、13,500台の商談獲得。
欧州としては、新記録の台数。
今年2月から約10ヶ月間、東京と市場の間の調整役としてプロジェクトに密に携わってきたので、サインされた契約書を手にした時はマジ泣けてきた。
夏頃には一時、競合に巻き返されそうになって、ロンドン・パリ・東京の主要メンバーを招集して、早朝に緊急電話会議。。。今となっては良い思い出だよなぁ。
社長からも「帰国前に良い手土産ができたじゃない」なんて言われて、「えぇまぁ どもども・・・」なんて鼻高々で応対したけど、言葉の意味を反芻するうちに気がついた。
あ そうか
確かに 「手土産」だ これ
俺が日本に帰ったら、工場動かして作ってもらわなきゃいけないんじゃん
そしてそしてちゃんと期限通りにヨーロッパ向けに出荷しなければ
い・・・ 13,500台。
む、むむむむむむむむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)
フランス大手銀行向けに、13,500台の商談獲得。
欧州としては、新記録の台数。
今年2月から約10ヶ月間、東京と市場の間の調整役としてプロジェクトに密に携わってきたので、サインされた契約書を手にした時はマジ泣けてきた。
夏頃には一時、競合に巻き返されそうになって、ロンドン・パリ・東京の主要メンバーを招集して、早朝に緊急電話会議。。。今となっては良い思い出だよなぁ。
社長からも「帰国前に良い手土産ができたじゃない」なんて言われて、「えぇまぁ どもども・・・」なんて鼻高々で応対したけど、言葉の意味を反芻するうちに気がついた。
あ そうか
確かに 「手土産」だ これ
俺が日本に帰ったら、工場動かして作ってもらわなきゃいけないんじゃん
そしてそしてちゃんと期限通りにヨーロッパ向けに出荷しなければ
い・・・ 13,500台。
む、むむむむむむむむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)
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by mikihiko_makita
| 2010-12-15 08:27
子供OKの(というか子供向け)ミュージカル、「The Snowman」に先週末、行ってきた。
家族4人揃ってのミュージカル鑑賞は初めて。

原作の絵本「スノーマン」は、僕が中学生くらいの頃に出版され、何より読者の心を純真な少年・少女時代に回帰させるストーリー性と、全ページの絵が色鉛筆で描かれているその匠な技に、僕自身相当ハマってしまった逸品であるが(ビデオの方では何故かデイビッド・ボウイが出演している)、長い間世界中の人々から愛されている短編アニメーションの世界がどのようにミュージカルに脚色されているか、結構興味があった。
で、何と言うか適切な表現が難しいんだけど、ミュージカル版も、かなりよかった。
原作に忠実だったし、何より"walking in the air..."少年とスノーマンが手をつないで空を飛ぶシーンは、ワイヤーや照明といった舞台装置がフル稼働して、観る人の目を楽しませてくれた。
(正直、病み上がりで途中うたた寝してしまったが、ふと気づくとその絵本から飛び出したような独特な世界観に眠気も吹っ飛んだ)
少年役の子役もいい味出してたし、当のスノーマンは出演者がぬいぐるみを着ているのだが、それを感じさせないほど相当、踊りがうまい。笑
子供たちも喜んでいたので、何より。
帰国前のよい思い出になりました。
家族4人揃ってのミュージカル鑑賞は初めて。

原作の絵本「スノーマン」は、僕が中学生くらいの頃に出版され、何より読者の心を純真な少年・少女時代に回帰させるストーリー性と、全ページの絵が色鉛筆で描かれているその匠な技に、僕自身相当ハマってしまった逸品であるが(ビデオの方では何故かデイビッド・ボウイが出演している)、長い間世界中の人々から愛されている短編アニメーションの世界がどのようにミュージカルに脚色されているか、結構興味があった。
で、何と言うか適切な表現が難しいんだけど、ミュージカル版も、かなりよかった。
原作に忠実だったし、何より"walking in the air..."少年とスノーマンが手をつないで空を飛ぶシーンは、ワイヤーや照明といった舞台装置がフル稼働して、観る人の目を楽しませてくれた。
(正直、病み上がりで途中うたた寝してしまったが、ふと気づくとその絵本から飛び出したような独特な世界観に眠気も吹っ飛んだ)

子供たちも喜んでいたので、何より。
帰国前のよい思い出になりました。
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by mikihiko_makita
| 2010-12-12 15:37
ずいぶん前の記事で「ロンドン郊外はキツネが割と多く生息している」と書いたが、道やフラットの庭にひょっこり顔を出すのは非常に稀で、今まで僕が目撃したのも年に一回有るか無いか、の頻度である。
しかし今年はつい数週間前と今日が二度目なので、ちょっと頻繁。
それも今日のケースはかなりおったまげた。(「おったまげた」ってなんか懐かしい響き)
仕事でオフィスを離れたのが少し遅くなり、夜10時頃車を走らせ、自宅まであと数分の路上。
ヘッドライト前に照らし出された、二つの物体!
おっとっとっと、と 急ブレーキ。
よく見ると、道の真ん中で
キツネ2匹がモノ凄い形相で喧嘩をしている。
ちなみに、キツネの怒った顔ってけっこう迫力がある。
犬とオオカミの中間(なんのこっちゃ)、て感じかな。
とにかくすごい形相で、我先に相手に噛みついてやろうとお互い必死に身体をくねらせ、威嚇し合っている。
で、車のフロントガラスを通して、しばらく彼らのその純粋なひたむきさ・真剣な姿勢に見とれていたんだけど、この2匹の狐はなかなか私(車)の存在に気付いてくれない。ライトをカシャカシャと合図しても、彼らの天下分け目の戦いはその終わりを見せないのである。というか、人間なんか完全に無視。
おーい。
お取り込み中、大変申し訳ないのだが
私はその先に行きたい。
クラクションを鳴らしてようやく二匹のキツネは歩道の方へ退散してくれたが・・・。
サイドミラーに映った彼らの仁義なき戦いは、いつまでも続いていた。
いつまでも沈静化しない海老蔵の暴行事件よりもっと有事だぞ、これは。
しかし今年はつい数週間前と今日が二度目なので、ちょっと頻繁。
それも今日のケースはかなりおったまげた。(「おったまげた」ってなんか懐かしい響き)
仕事でオフィスを離れたのが少し遅くなり、夜10時頃車を走らせ、自宅まであと数分の路上。
ヘッドライト前に照らし出された、二つの物体!
おっとっとっと、と 急ブレーキ。
よく見ると、道の真ん中で
キツネ2匹がモノ凄い形相で喧嘩をしている。
ちなみに、キツネの怒った顔ってけっこう迫力がある。
犬とオオカミの中間(なんのこっちゃ)、て感じかな。
とにかくすごい形相で、我先に相手に噛みついてやろうとお互い必死に身体をくねらせ、威嚇し合っている。
で、車のフロントガラスを通して、しばらく彼らのその純粋なひたむきさ・真剣な姿勢に見とれていたんだけど、この2匹の狐はなかなか私(車)の存在に気付いてくれない。ライトをカシャカシャと合図しても、彼らの天下分け目の戦いはその終わりを見せないのである。というか、人間なんか完全に無視。
おーい。
お取り込み中、大変申し訳ないのだが
私はその先に行きたい。
クラクションを鳴らしてようやく二匹のキツネは歩道の方へ退散してくれたが・・・。
サイドミラーに映った彼らの仁義なき戦いは、いつまでも続いていた。
いつまでも沈静化しない海老蔵の暴行事件よりもっと有事だぞ、これは。
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by mikihiko_makita
| 2010-12-11 11:38
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