海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
4月の頭、日本滞在中の家族の留守の間、ポーランドで3日間ほど一人旅を敢行した。
以前から一度は訪れてみたかった、アウシュヴィッツ強制収容所に行くためである。

e0032092_15413911.jpge0032092_152984.jpg

第二次大戦時、ナチスドイツによりユダヤ人や政治犯・同性愛者などが大量殺戮された、誰もが知るこの収容所の跡地は、ポーランド第三の都市「クラクフ」から50kmほど離れた郊外にある。

大戦中は、欧州各国から28の民族がここに送られ、ある者は即座に殺され、またある者は過酷な重労働の末に殺された。子供や老人・病人など過酷な重労働に適さない人々は無論、前者であったという。

敗戦したナチスは、当時この収容所を破壊して証拠隠滅を図ったが、オランダ軍が先に到着しそれを阻止した。よって人々が収監されたバラックや殺人工場となったガス室や焼却炉など、今では博物館となり見学が可能である。150万人といわれるここでの死者が残したおびただしい数の鞄や靴、眼鏡などの装身具も展示されている。

e0032092_1045421.jpge0032092_10451629.jpg


何度も深呼吸をしながら、展示物を見て回る。
最後には胃が痛くなって座り込んでしまったのは、想像していた範囲内。

e0032092_105211100.jpgここを訪れることで新しい何かを感じることが出来たのか、その何かを文章にすることはとても難しい。

「何故これほどまでにシステマティックに人を殺せることが出来るのだろうか?」
「それは、『戦争』によって全ての感覚を麻痺させられるからだ」


色々考えた。しかし、自分の見解を結論づけるのは本当に難しいし、当時を生きているわけではない自分が簡単に結論に達することは、ここで殺人ガスや銃殺・餓死等で命を奪われた人々に何だか申し訳ない気がする。

ただ、こうしてこの場所を訪れて、「考えて悩む」ことは僕の人生には有益であると自分を納得させることは出来た。訪れた人を考えさせて悩ませる=問題意識を植え付けさせるため、この収容所跡地は後世に残されていくべきなのだ、と思う。


e0032092_10495712.jpgそして「考えて悩む」上で、大事なこと。

それはここに収容された人々は、時代は違うが今の僕たちと全く変わらない人間だったということ。
僕たちと同じように愛する家族がいて、役割や仕事があり、生活があり、笑い、怒り、味わい、様々なことを感じながら生きていたこと。そして、これほど劣悪な環境で物理的に・精神的に痛めつけられても、彼らは必死に「生きよう」としたこと。


e0032092_15143474.jpg中には日々の重労働や空腹に耐えかね、またガス室送りにされた家族の後を追おうと、高圧電流が流れる鉄条網を自ら触って命を絶つ人も多くいたらしい。その時、彼らは何を思ったのだろう。

60年以上も経過した今、その鉄条網の先にはやわらかい空の青と、穏やかな田園風景が広がっていた。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-06-27 10:33

バラが満開だよー

21日の日曜日。Regent Parkのバラが満開。
偶然にお友達にも会えて、娘たちも楽しそうでした。

e0032092_6424387.jpg


日焼けした。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-06-24 06:43

May Fair '09

あまりに久しぶりの投稿で、ブログにログインする時のパスワードを思い出すのに苦労したMackyです。

もう一か月前だけど、今年のメイポールのお祭りから写真を何点かピックアップ。
あの気まぐれなスプリングシャワーからもう一年経ったということか。

e0032092_772615.jpg

e0032092_7265349.jpg

e0032092_78039.jpg

e0032092_7274199.jpg

e0032092_782989.jpg



みんな元気にしてます。
ちなみに先週の18日、Mackyは35歳になりました。

e0032092_683150.jpg家族からのプレゼントはイギリス製のハンドメイドのアコースティックギター(自分で選んだんだけど)。ロンドンで唯一、楽器店が並ぶSOHOのDenmark St.で購入。店のロック青年はやたらと中国・韓国メーカーのギターを勧めてきたが、だったら日本で買った方がいいじゃん、とあえてマイナーなイギリスブランドを選ぶ。
ギターを弾くのは浪人時代以来だから、ちょっと練習が必要だー。

日本は梅雨のようですが、こちらはまずまずの天気が続いてます。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-06-23 07:08

Brugge Day 2

ブルージュ2日目は朝から街を散策。
雰囲気だけでもお届けぇ~

e0032092_636517.jpg

e0032092_623249.jpge0032092_6232199.jpge0032092_6233929.jpg

e0032092_624653.jpge0032092_6245152.jpge0032092_6251066.jpg


e0032092_6345918.jpg
30分で30ユーロってちょっとぼったくりかと思ったが、良い思い出になると思ったので馬車に乗って石畳の街を巡る。馬の蹄の甲高い音が響いて気持ちが良い。



e0032092_659783.jpgビール専門店で、僕がロンドンで愛飲しているベルギービール、Stella Artoisのグラスを購入する。明日から自宅での一杯が楽しみだ。

ホテルでチェックアウトを済ませた後、ブルージュの駅まで運河沿いを歩く。

こうして、ベルギー旅行最終日は「え?ブルージュもう終り?もう1泊くらいしたいねぇ」という物足りなさを感じつつ、ブリュッセルに電車で戻り、ロンドン行きのフライトの時間を迎えた。




中央ヨーロッパに位置し、「ヨーロッパの心臓」とも呼ばれるベルギー。
電車の車窓から見る田舎町は牧草地や田園風景が続き、時折赤レンガの素朴な家々が並ぶのどかな風景が思い出されるが、何といっても首都ブリュッセルはEUやNATO本部を有する欧州でも有数の国際都市である。それは、昔からラテンとゲルマンという二つの異なる民族・文化が共存できたからこそ、成し得たニュートラルな安定国家だと諸外国にも認められている所以か、とちょっと想像してみたりする。

そして、ワッフルとチョコレート、ムール貝にベルギービール。
食に対する豊かさも併せ持つ、何とも憎めない国・・・。
またいつか訪れたいですねぇ
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-05-06 06:21

Brugge Day 1

ベルギー4日目は、朝からブリュッセル中央駅で特急に乗り、西へ約1時間の古都ブルージュへ。

フランス語・オランダ語・ドイツ語の異なる3言語を公用語に持つベルギーだが、EU本部のある首都ブリュッセルはフランス語が大勢であるのに対し、地理的にオランダの影響を受けるブルージュはオランダ語が公用語。
スイスもそうだが、欧州では同じ国の中でも電車や車で少し行くと人の話す言葉ががらりと変わる、そんな錯覚のような奇妙な印象を受けることがよくある。

e0032092_554465.jpge0032092_5572369.jpg

Bruggeは「橋」を意味するフランドル語が語源で、なるほど街を歩くと縦横に流れる運河には無数の橋が掛かっている。昔は北海と水路で結ばれていたブルージュは、貿易の要所として繁栄した。しかし15世紀に入るとその水路に泥が溜まり、大型の商船が出入りできなくなり、都市としての機能を失う。しかしそのおかげでブルージュは中世の面影や景観を残し、今に至っている。

e0032092_5552753.jpge0032092_555451.jpg昼過ぎにブルージュに到着し、町の中心に位置するマルクト(多分、Marketの意)広場などのクリスマスマーケットの雰囲気を楽しむ。寒いけど、中央ヨーロッパ特有の柔かい色合いの建物、地元の人の気さくな笑顔とマーケットに漂うワッフルとホットワインの香りで、何だか気持ちは暖かい。

ベルギービールと、ここでもムール貝を楽しんで、一晩宿泊するプチホテルに戻る。途中、買ってきたミッフィーのチョコレートを手に嬉しそうな長女。

明日は朝からブルージュを散策して、ブリュッセルからロンドンへ戻る。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-05-06 05:51

Brussels Day 2-3

ブリュッセル2日目・3日目は晴天に恵まれたが、この大陸の寒さについていけず、マーケットに立ち寄る度に皆の防寒具を買い揃えていくという行程となった。そして、ベルギーと言えばワッフルも忘れず。

e0032092_651513.jpge0032092_6515714.jpg


3日目は、ブリュッセル郊外にあるアトミウム(Atomium)と呼ばれる、1958年の万国博のために造られたモニュメントへ。ここは以前出張で訪れた時にこの「原子」をイメージした球形の巨大な物体を目の当たりにしてから、「もう一度ゆっくり見に来よう」と思っていた場所。

しかし中に入ると、最上階へ上がるエレベータを待つ長蛇の列。

e0032092_745690.jpg上階へ昇るのは諦めて、近くに併設された子供向けの展示、ミニヨーロッパへ行く。

EU本部があるブリュッセルならではの、ヨーロッパ各地の街や有名な建造物のミニチュアが並ぶ。子供たちも大喜び。


夕食は、同じくブリュッセルを訪問中のロンドン友のご家族とご一緒にムール貝を堪能した。

4日目の明日は、古都ブルージュへ移動する。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-05-05 06:45

Brussels Day 1

今年は年初からほとんど記事をアップできなかったけど、やっとこさブログ再開の余裕。
この数ヶ月、色々あったけど、駆け足のダイジェスト版で振り返ってみる。

まずは昨年末のクリスマス休暇、ベルギー旅行。
EU本部がある首都のブリュッセルでは、中心地のグランプラス広場近くのホテルで3泊。

e0032092_649155.jpge0032092_6493317.jpg



到着するなり、グランプラスでのクリスマス限定「光と音のショー」に圧倒される。
それにしても、寒い。やはり大陸の寒さは半端ではない。
そしてそんな寒さにもお構いなしで、自分たちのような観光客の多さにも圧倒される。
e0032092_61831.jpg



マーケットで、ドリーの人形を買う。
ちなみにこのぬいぐるみは、その5か月後の現在、「さいな」という純和風な名前で呼ばれている。

e0032092_632264.jpge0032092_6323911.jpg



明日もクリスマスの雰囲気満点のブリュッセルを歩こう。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-05-05 06:11

ぼきゃぶらりー

奥様方の「マッキーブログ、最近更新してないねぇ」のご指摘にお応えして、久しぶりの更新。

オフィスから自宅に戻っても、まだ仕事(子育て)しているようで、何だか最近は気持ちに余裕がなく、ブログへの訪問者数を横目にちょっと放置プレイしてました。

うちの娘たち、元気です。
長女のキャサリンが先日5歳の誕生日を迎え、次女のニコルが1歳7ヶ月です。
二人とも、とても仲良くやってます。

e0032092_6283130.jpg


今日は、次女の成長記録。

最近は相当の自我が出てきた彼女ですが、意味を持って口に出す単語が日々増えていきます。

ママ
パパ
ねーね (ねーちゃん)
キャサリン (ねーちゃんの名前)
だっこ
おいしー

これらは、成長過程として特に特筆するものではないですが。
今日夕食時に、彼女は明確にこんなことを言ってました。

落っこっちゃった


テーブルの下を指差してあまりに「落っこっちゃった」を連発して訴えるので、何かと思ったら彼女の食べかけの鶏のから揚げが床に転がっているのでありました。

これから、彼女の話す語彙はどんなものが増えていくのだろう、楽しみですな。
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-03-12 06:34

気持ちは嬉しいけど

更新が滞っていてすみません。
年初からバタバタと忙しくしてます。

昨日、5年間有効だったUK Work Permit(ビザ)の更新でロンドン南方のクロイドンにあるHome Officeに行ってきました。車で片道1時間半。更新の申請~家族4人分のパスポートにペタッとビザが貼られるまで所要4時間。一日仕事ですね、疲れました~。

出来上がったビザを見ると、有効期限は5年後の2014年。


そんなにいねーよ。



ベルギーの日記もアップしなくちゃ。
でも今日はもう寝ます zzz...

BGMに、名曲をどうぞ。(珍しいコラボです)

[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-01-23 09:57

Every Single Day

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

マイペースではありますが、今年も日々の出来事や所感を気のおもむくままに綴っていきたいと思いますので、本ブログを何卒宜しくお願いいたします。

----------------------------------------------------------------

以前、会社の先輩宅(今はドイツ在住ですが)にお邪魔した時、玄関に額に入った綺麗な刺繍に目を奪われました。ある文章が英語で書かれていたのですが、内容は英語の「Present」には二つの意味がある。「現在」という意味と、「プレゼント」の意。要は、

「今」という時間。
それは私たちに与えられた「プレゼント」のように光り輝く貴重な贈り物である。


といった内容であったと記憶してます。
この美しい刺繍のフレーズに、その時ほろ酔い状態だったMackyもその場に立ちすくみました。そう、「今」という時間はかけがえのない、何と貴重で素晴らしいものなのでしょう。


今年は(というかこれからは)、一日一日を自分に与えられた最高のプレゼントだと思いながら毎日過ごして行きたい、娘たちの寝顔を見ながら「少し感傷的だ」と自分に突っ込みを入れたくなる年初めです。

e0032092_1016174.jpg
at Bruges, Belgium, Dec 2008
[PR]
# by mikihiko_makita | 2009-01-07 09:31