海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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「礼儀」について

最近、新渡戸稲造著の武士道を読んでいる。

東京の実家の父から贈られたのだが、日本人と欧米人の比較が各々のバックグランドに遡り説明されていて、イギリスに住む日本人として非常に興味深い。


中でも面白かったのは、日本人の「礼儀」に関する記述である。
知人に贈物を渡す時、欧米人はその贈物を必ず褒め称え、いかに素晴らしい物であるか、相手の利益になるか、を説明しながら渡す。
しかし、日本人は相手の気持ちを優先し「貴方には相応しくない物かもしれないが、私の気持ちとして受け取って下さい」と控え気味に渡す。
ここに、僕がイギリスに来てから数多く体験してきた国民性のギャップが詰まっていると思う。

例えば、メールのやり取りだ。こちらからのリクエストに対して、欧米人は反応はすこぶる早いが、必要最低限の答えしか返ってこない事が多い。
しかし、日本人は時にひどく時間が掛かるが、実に親切丁寧な答えを返してくるケースが一般的である、と感じる。

どちらが良い悪いの話ではなく、やはり各々の国民性が至るところ(仕事でも)で如実に現れてくる。そういう意味で、この本は海外駐在員にとってはバイブル的な存在であることを理解した。

ちなみに、フランス語で「礼儀正しい」という形容詞は"bien-seant"。「座った姿勢が良い」という意が語源である。
正座は古来から伝わる日本の文化であり、礼儀正しい姿勢と定義されてきた。
であるなら、日本とフランスの「礼儀」に対する考え方は根底では同じなのでは、と思う面もあり。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-12 07:01 | 習慣

久しぶりの外食

今日はオフィスから早く帰宅できたので、久しぶりに親子三人で外食をすることになった。
カミさんが以前利用したオススメのイタリアンへ。天気が良かったので外の席に座る。アボガドのサラダとパスタ、ピザを注文。どれも美味しかった。店員が皆イタリア人で、雰囲気も明るい。客にイタリア人が異常に多かったのだが、彼らから支持を受けているのも頷ける。

イギリスはグルメについては後進国であることは周知の事実だ。
日本に居た時に「イギリス料理」のレストランなんてほとんど目にしなかったし、たまにイギリス人の味覚について「???」な時もある。定番のfish&chipsなんて、揚げた魚の付け併せがなんで揚げた芋なんだ~、とか。
しかし、外食について言えば、品の良い味付けのレストランもあることはある。
多国籍な人種が暮らす国であることから、最近になって和食・中華・タイ料理・インド料理・フレンチ・イタリアンなど選択肢が広がってきたのも特徴らしい。
確かに、美味しい中華に舌鼓を打ちたければSOHOの中華街、カレーならインド人が多く住むSouthall、焼肉が食べたければNew Maldenの韓国人街など、舌の肥えた日本人でも十分そのリクエストに応じられる懐の深さがある。要するに、この国に暮らす時間が長くなるほど自分のお気に入りのレストランが増え、上手に付き合っていけるノウハウが身につく。

で、今日行ったイタリアンだが、どれも少々唐辛子が効いていて、僕たちは最初それに気付いていなかったのだが、後でジワジワと。
パスタを食べまくっていた娘も、次第に顔が苦悶の表情に変わり、最後にはまさしく火がついたように泣き始めてしまった。
1歳半の子供にはまだ唐辛子は許容外だったようだ。(当たり前だ)
慌ててお茶を飲ませて、なんとか落ち着いた。ごめんよ、娘。

今週末は、北のスコットランドの首都、エディンバラへの旅を企画している。
晴天が続くことに期待。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-11 11:50

んまっ!

最近、娘はよく喋るようになった。
そのほとんどは何を言っているのか分からない「ほにゃらら語」。彼女にしか通じない言語なのだろう、ひとしきり話し終わった後、「うーむ」と妙に納得していたりする。
しかし、以下の単語は僕たち親にも伝わり、彼女も話しててその意味を理解している模様。

ママ  (ま、誰でも一番最初でしょこの言葉は)
パパ  (おーいいじゃない)
まんま(ごはん)  (うんうんお腹空くもんね)
ワンワン(犬)  (今のところ動物はみなワンワンなんだよね)
んちゃ(お茶)  (ん?)
ぱんぱーい!(乾杯!)  (おいおい)

そして・・・

んま!(うまい!)  (げっ)


今日は、この「んま!」について、僕はカミさんから延々と(と言っても夕食の間だけだが)説教を受けたのだ。
彼女が言うには、僕がいつも何か食べている時に「うまっ!」と口にしているのを聞いて娘が真似しているのだから、あなたもきちんと「美味しい!」と言う癖をつけなさい、と。 ・・・僕は今年31歳になったばかりである。

確かに、子供の成長過程において親の話す言葉は非常に重要だ。けれど、何か美味しいものに巡り合った時、30過ぎのオヤジが「うまっ!」と口にしてしまうのは、もうほぼ♪It's automatic♪であり、いまさら「美味しい!」を習慣付けるのは非常に困難なのである。

とはいえ、僕の言い訳はその効力ゼロ。はい、ごめんなさい、以後気をつけます。おいしいです、はい。

そんな会話を横で聞きながら理解していたのかいないのか分からない。
その5分後、デザートのメロンを美味しそうに食べていた娘は、

んまっ!んまっ!

と過去に前例がないほど、マシンガンのごとく連発していた。

ロンドンは気持ちの良い晴天が続く。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-10 08:15

よいこの童謡より

♪おにのパンツは いいパンツ 強いぞ~強いぞ~
5年 はいてもやぶれない 強いぞ~強いぞ~
10年 はいてもやぶれない 強いぞ~強いぞ~
100年 はいてもやぶれない 強いぞ~強いぞ~
はこうっ はこうっ おにのパンツ (はいっ!)
はこうっ はこうっ おにのパンツ
あなたもわたしも おじいちゃんもおばあちゃんもー
みんなで はこうっ おにのパンツ♪

♪きみのパンツは だめパンツ 弱いぞ~弱いぞ~
5分 はいたらやぶれちゃう 弱いぞ~弱いぞ~
2分 はいてもやぶれちゃう 弱いぞ~弱いぞ~
はいた 途端にやぶれちゃう 弱いぞ~弱いぞ~
はこうっ はこうっ だめなパンツ (はいっ!)
はこうっ はこうっ だめなパンツ
あなたもわたしも おじいちゃんもおばあちゃんもー
そうっと はこうっ だめなパンツ♪



鬼のパンツが欲しい。
だめe0032092_915355.jpgパンツは要らない。

でも、パンツってそう簡単には破れないよね。
しかし、この曲が仕事中も頭から離れない・・・

誰か助けてピパポ
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# by mikihiko_makita | 2005-08-09 09:03

just relaxing...

今日の日曜日、気持ちの良い夏晴れ(と言っても、日本の様に暑くはないが)だったので、当初、車でどこか遠出することを計画していた。ロンドンから車で1-2時間ほどの学問の都、オックスフォードに向かおうと家を出たが、娘が体調不良であることを道中で知り、仕方なく家に引き返すことに。昨日の買物であちこち連れ回して、どうやら疲れが出たようだ。

残念だが今日は家でくつろぐことにした。娘が寝ている間に、庭にシートを広げてカミさんとウダ-っと日光を浴びる。ビールを飲みながらの読書は実に気持ちが良かった。

十分に睡眠をとった娘は夕方からいつもの元気が戻った。バトンタッチして、夕方からは僕も昼寝。僕自身も疲れていたらしい、3時間ほど熟睡。

明日からまた仕事だ。

昨日購入したベビーカー↓
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# by mikihiko_makita | 2005-08-08 07:43

Shopping!

今日はショッピングの一日。テロ事件以降、ロンドンの中心地にむやみに近寄るのは命知らずな行為なので、家から車で行ける郊外で買い物をした。
お昼に家を出て、まずはインテリア・家具関連の大型店「IKEA」へ。IKEAはスウェーデンの家具ブランドで、安い割に良質でデザイン性が高く(一応、北欧の家具ブランドですから)、ここイギリスでも大人気だ。郊外を中心に数店舗展開しており、その一つ一つがとてつもなくデカイ。最近、日本にも進出するとかしないとか。

で、客はどの様に買い物をするのかと言うと、入り口から1~2時間ほどショールームを回り、手に持てる小さな家具や小物などはその場でピックアップできるが、大きな家具が欲しい場合は備え付けの番号が書かれた紙を取っていく。そして最後に通る、これまたデカイ倉庫でその番号をもとに商品をピックアップしてレジで清算、という手順を踏む。家具のほとんどは完成品で売られているのではなく、バラされた状態でダンボールに梱包されている。客はそれを車に積み込み、家で自分で組み立てる。
もちろん、各コーナーには相談を受ける店員がいるが、買い物から組み立て・設置まで客自身の手で全てを完結させるので、店としては人件費が抑えられているのだという。

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子供にとっては、このクルクルとめまぐるしく変わる周りの景色が嬉しいみたいだが、最後には抱っこされた状態で疲れて眠ってしまう。うー 重い。
このIKEAで、シャワー用のカーテンなどいくつかの小物を購入。

次に、玩具専門店「トイザラス」へ。日本でもお馴染みの店だが、僕たちはいつもここで娘のオムツ(nappy)を大量に購入する。どこのスーパーマーケットより、ここが一番安いのだ。

最後に、Brent Crossのショッピングセンターで、残りの買い物を済ます。ここBrent Crossのショッピングセンターは、ロンドンでも最大規模の店舗数を誇る。同じ敷地内にデパートやスーパーが立ち並び、ここなら探したいものが見つからないことはまず無い。

今日のショッピングで一番お金が掛かったのは、子供用バギー(ベビーカー)。実は、日本からベビーカーは持ってきていたのだが、ロンドンなどヨーロッパの街は東京よりも石畳が多く、振動をあまり受けないヨーロッパ仕様のベビーカーの購入を検討していた。
良いのが見つかったのだが、色が明らかに女の子用。「次のが男だったらどーすんだ、これ使えないじゃん」なんて会話がカミさんとの間で交わされたが、そんな未知な領域に話が突っ込むといつまで経っても買えないので、最後には購入を決めた。

帰宅は夕方7時半頃。
明日は天気が良ければ車での遠出を計画している。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-07 07:42

thank you!

最近、「ブログ読んでるよー」という暖かい励ましのメールを日本の友人からたくさん受け取る。
その中には、大学時代のゼミの先生から「お気に入りに登録しました」なんていうのもあり、じわじわと一日の平均アクセス数も増えてきて、こちらとしては純粋に嬉しいし「頑張らなければ!」と気持ちを新たにする次第。
しかし、ブロガーとしての心得も忘れてはならない。ある特定の物や人、企業の誹謗や中傷はブログ上では絶対に展開してはいけないし、相手の事を傷つけるような無神経なコメントは避けるべきである。
そのような「ネチケット」を常に考えながら文章を書くのがいかに難しいか、ブログを始めて身に沁みて認識した。

これからもイギリスと日本の違いを中心に充実させていこうと思っているので、末永くお付き合いください。それから、いつも見に来てくれてありがとう。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-06 07:27

"sorry"と"excuse me"

イギリス人が話しているのを聞いていて日頃感じるのは、"sorry"という言葉を非常によく使っている点だ。
相手にぶつかりそうになった時、お釣りを落としそうになった時、くしゃみをした時、相手の言うことが聞き取れなかった時、日常のごくありふれた場面で"sorry!"が口から自然と出てくる。

アメリカでは、"sorry"を使うと自分の非を認めることになるので滅多には使わないらしい。こちらの簡単な過失に対して謝る必要がある時は、代わりに"excuse me"を良く使う。
逆に、ここイギリスでは、"excuse me"は見知らぬ人に何か尋ねる場合にしか使わない。「すみませんが、郵便局はどこですか?」などである。

僕はここに、同じ英語圏でありながら、大きな国民性の違いをこの二つの国に感じるのだ。

"sorry"の本来の意味は「遺憾」や「残念に思う」こと。
"excuse"の意味は「弁解」や「言い訳」、である。

だとすると、イギリス人は「いやぁ、本当に申し訳なく遺憾に思います」と、どこかの社長さんのような腰の低い国民性で、一方、アメリカ人は「いやぁ、これにはちょっとしたワケありでよぉ」と、ちょっと言い訳がましく自己主張の強い国民なのだ。

でも考えてみると、日本人は何でもかんでもすぐに謝ってしまう人種である。
自分もそうだが、他の日本人の同僚の仕事上の電話やメールを観察していると、"sorry"を連発していることに気付く。従って、"sorry"を日常的に使うイギリスの方が、「とりあえず謝っておけ」感覚の日本人の肌に合っているとも言えるだろう。

今日は同僚のBenとパブで飲んで帰ってきた。
家に帰ると、酒臭いのか、娘が僕に寄り付いてくれない。
いつもなら喜んで飛んでくるのに、今日は遠巻きに冷たい視線を向けるだけ。
こうなったらフテ寝、と決め込む。おやすみなさい。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-05 07:39 | 言語

stuck in a traffic jam!

今朝、同僚のBenの携帯電話から着信があった。

"I'm stuck in a traffic jam!"

"traffic jam"は「渋滞」という意味なので、彼が渋滞に巻き込まれていて出社が遅れるのだろう、ということは容易に想像できたが、この"stuck"という動詞が僕の乏しい語彙力では検索できず、初めて耳にするものだった。

僕: 何だかカッコイイ言い方だね、それ
Ben: こっちは困っているのになんだよー ブヒー

"stuck"は"stick(貼り付ける)"という意味の動詞の過去形であることを後で辞書を引いて知ったが、「自分が固定されている」=「渋滞にはまっている」という英語ならではの表現に、ちょっとカッコイイな、と思ったのである。遅れてオフィスに来たBenに、自分も早速この動詞を使って話し掛けてみた。

僕: ねえねえ、これどう?僕はあの子の胸にstuckして(はまって)みたい
Ben: うーん・・・・・んん?

こんな風に、僕の一日が始まった。

先週末はあいにくの天気だったが、今週は清々しい快晴が続く。
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# by mikihiko_makita | 2005-08-04 07:00 | 言語

gomi

日本は環境問題、特にゴミ問題に関しては先進国の中では遅れている、というのが定説だと自分の中で信じていた。日本のマンションで生活していた時は、居住者の意識の低さに愕然としたものだ。空き缶やビン類の捨て場所が共有のゴミ捨て場に確保されているのにも関わらず、不燃ゴミと一緒に袋で出されているし、特にペットボトルや発泡スチロールの容器をコンビニやスーパーなどにある備え付けの場所に捨てに行くのは、環境に対する草の根的運動を繰り広げるお母様方ばかりで、都心に住む若者で熱心にこれをやっている人を僕は過去に見たことが無い。

僕は自称「分別フェチ」であった。空き缶やビン類は勿論のこと、自分宛に来た不要な郵便物は宛先部分を切り取って新聞と一緒に資源ゴミで出していたし、ペットボトルはラベルをはがして中身を洗い、コンビニの回収ボックスに捨てに行っていた。中途半端な分別が嫌だったのだ。

そんな僕だから、環境意識の高い欧州なら気持ちよくゴミの分別が出来る、とそう考えていた。「地球のために」とかそういう大袈裟な環境論を持ち出すわけではない。周りがきちんとやっていれば自分も嫌な思いをすることもない、とそう決め付けていたのである。

イギリスでは(各自治体によりやり方は異なるのだろうが、ロンドンに関して言えば)、大抵の人がゴミの分別とは無縁である。家庭ゴミは全て一つのゴミ袋に入れて週1回、道端に転がしておけばよい。後はトラックが収集していく。可燃ゴミも不燃ゴミも、ビンや缶、新聞などの資源ゴミも、全て一緒にして市販の袋にぶち込む。紙ゴミとビールの缶とウイスキーのビンがごちゃ混ぜになったゴミがカラスにつつかれているのを見て、初めはそれを理解するのに苦労した。
オフィスでも同じで、OA紙のリサイクル箱はほとんど無視され、何でもかんでも割り当てられたゴミ箱に捨てる。日本では注意されるようなことを平気でやっている。

しかし、慣れというのは恐ろしいものだ。うだうだ偉そうなことを書いたが、昨年の赴任後、2週間もするとそのやり方がすっかり身に付いてしまった。人間は楽な方へ流されていくのは簡単であるが、これがもし日本に帰国した時、今度はまた流れに逆らうことを要求されるので、それはそれで大変かもしれない。

ガイドブックによると、ロンドンはリサイクルが徹底していて、みんな街角や大手スーパーにあるbottle bankやpaper bank(リサイクル専用の箱)にせっせと捨てに行く、だから家庭ゴミは量が少ないので週に1回しか収集がこない、とある。確かにそのような箱はあるが、リサイクル用ではなくただのゴミ箱と化しているし、大体その箱を利用している分別好きなイギリス人を見たことが無い。要するに、やっている人はいることはいるがごく少数派なのだろう。

個々人の感覚に任せる、イギリス特有の個人主義が垣間見えるのがゴミの出し方であった。(じゃ、お前もちゃんと分別しろ!)
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# by mikihiko_makita | 2005-08-03 05:46 | 習慣