海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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<   2008年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

静寂の向こうがわ

先日、欧州各国の販売会社から人を招いてロンドン西のウィンザーで会食をした。
会もお開きになり、僕は車で何人かを彼らの宿泊先であるヒースロー空港近くのホテルに送っていくことになった。

後部座席にはフランス人の男女二人、助手席にイタリア人の男性、とラテンの血が騒ぐ陽気な顔ぶれである。

ワインでほどよく酔いが回っている彼らは(勿論運転手の僕はしらふ)、人の運転する車だということを忘れて赤子のようにはしゃぎ、高速M4を走る頃には車内はカラオケ大会へと駒を進めていた。

サッカーの国際試合などで聞く機会も多いと思うが、闘争心を駆り立てるアップテンポなフランス国歌、次にひたすら陽気でメロディアスなイタリア国歌が彼らに熱唱されると、先ほどから薄々と感じ取っていた僕の一抹の不安は見事的中することとなる。



Miki、日本の国歌も歌ってよ



こういう状況の場合、酔っ払い相手にどう対応すればよいのか今思い出すだけで相当シンドかたのだが、ハンドルを握っていた僕は迷わずこう釈明していた。


僕   「歌ってもいいけど、絶対に場がシラケるよ」

仏女 「今までちゃんと聞いたことない~ 歌って歌って」

仏男 「ここまで来たら
(←どこまでだ)歌いなさいよ、キミ」

伊男 「僕たちが盛り上げるから安心して」

僕   「いや曲の雰囲気がね・・・ あなたたち眠くなっちゃうよ」

三人 「つべこべ言わずに歌え~っ!」




仕方なく、「君が代」のフルコーラス。
♪苔の~ むぅすぅ まぁ~でぇ♪で最後伸ばす頃には熱唱。
というか、気持ち的に「もうどうにでもなれ」感が強い。





(車内) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





僕   「だぁぁぁっ! だから眠くなるって言ったのにっ」




(車内) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(しーん)





ど、どうしよう
この沈黙。






仏女 「いや・・・ なんというか」

仏男 「と とてもシリアス(serious)な感じだね」

伊男 「うんうん なんだか重厚(solid)な印象」

三人 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

(↑多分、形容できる英語を全て使い切った模様)



「カラオケ大会」という台風が行過ぎた後に訪れた、静寂。

それは、光り輝くホテルのエントランスが車のヘッドライトに照らされるまで、とうとう断ち切られることはなかった。一国の国歌によって完全に酔いから覚醒された彼らの頭の中は、案外明日の会議のアジェンダで占められていたかもしれない。
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by mikihiko_makita | 2008-01-29 10:10

隊員たちの近況

e0032092_2125166.jpg先日、久しぶりにNurseryに娘(1号)を送っていったのだが、常日頃「ローカルの先生やお友達とは英語でコミュニケーションが取れているのだろうか」と心配していたら、案外何とかなっているようで安心した。

先生 「Say good-bye to daddy」
1号  「ばぁいばぁ~い」


ただ、1号から聞かされる毎日の報告の中には「今日はお願いしたけどミルクを貰えなかった」とか涙ぐましいエピソードがたまに含まれているわけで、幼少期から「家では日本語・外では英語」という複雑な生活環境を強いられている現実を不憫に思う日は無い、と言えば嘘になる。

しかし、周囲の大人から笑顔で話し掛けられたり、冬でも青々とした芝生の公園で元気に走り回ることが出来るこちらでの生活は、子供たちにとってもプラスな面は多いはず。

海外生活があと何年続くのか分からないが、いずれにせよ「正しい日本語をきちんと身に付けさせる」のが親としての義務だろう、と最近は特に強く感じる。(僕の横で「なんやねん、うまいうまい」とメシの時間に連発する1号だが)


e0032092_2212711.jpg明日で生後5ヶ月の2号は、最近は目を合わすとよく笑うようになり、首も完全に座ったようだ。もう少しで一人で寝返りをするようになるだろう。

1号が傍でジャンプするとそれを見て2号はケラケラと笑うので、1号も喜んでジャンプを繰り返し、たまにお互いが収拾が付かなくなる状態に陥る。


e0032092_2252422.jpge0032092_22603.jpgスーパーで二人を1台のカートに乗せるなんてことが出来るのも、この時期だけだろうなぁ。


以上。
我が隊員たちの近況報告。
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by mikihiko_makita | 2008-01-14 03:08

president award

今日、仕事で嬉しいことがあった。

うちの製品事業部(僕がいる欧州本社のマーケティング部門と、欧州各国販売会社のセールス部隊)が、過去数年間の売上げ増とチャネル開拓の功績が評価され、『社長賞』を受賞したのだ。

努力した分だけ結果として残せる

そんな環境で仕事が出来ることに感謝したい。
周りを見渡すと、どんなに努力しても報われないケースも多いわけで。

とりあえずは、チームのみんなで美味しいお酒を飲もうかな。
そして気持ちを切り替えて、またMade in Japanの製品を欧州でたくさん売ってやるのだ。

さらに上を目指して、頑張るぞい。
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by mikihiko_makita | 2008-01-12 07:47

"KAGUYA" mission

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                              提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)


年末、衛星同時放送で紅白歌合戦を楽しんだ。
曲やパフォーマンスはともかくとして何より素晴らしかったのは、番組の中盤で紹介された、月周回衛星「かぐや」が撮影したハイビジョンカメラによる画像である。

月探査機「かぐや」は、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)により昨年9月14日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、現在月の周りをグルグルと軌道を少しずつ変えながら回っているらしい。月面からの高度は常に100km。アポロ計画以来最大規模の本格的な月の探査ミッションと期待され、搭載された14種類の観測機器からは毎日のように膨大なデータが地球に送られてきているという。

ううう。。。 なんだか感動してブルブルと震えてしまうのは僕だけ?


冒頭でも述べたが、大晦日に僕が感嘆の声を上げたのは、月面や月から見た地球を捉えた、高精彩な画像。今まで多くの国の衛星がこぞって月を探査したであろうが、これほどの迫力で訴えかけられる月面を見たことがなかった。月には地球のような大気が存在しないのでかなり遠くまで見渡せるのだろうが、それでもこの臨場感・・・まるで自分が月の上を飛んでいるかのようである。


昔から「宇宙開発には遅れを取っている」、と言われる日本。


しかし、ただがむしゃらに突き進めばいいってもんじゃない。
やるからにはきちんとレベルの高い結果を残す。


各方面から結集され凝縮された日本の技術力
- それを積み込んで地道にデータを投げてくる衛星「かぐや」




・・・・・・ ん?




あ そっかこのネーミングは
あの竹取物語に出てくる、最後は月に帰っていく あの姫じゃ・・・・・・。


お 奥ゆかしい じゃないか
(あぁ 書いていて何だか泣けてきましたワタクシ)


やっぱり日本ってスゴイ国だ。
「日本人」だということに自信を新たにした、年の暮れ。
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by mikihiko_makita | 2008-01-10 04:55

Treasure

明けましておめでとうございます。

開設後すでに2年半が経つのにまだタイトルから「仮」が取れない、そんなしょーもないブログですが、2008年もお付き合い頂ければ幸いです。

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                                   Cabo da Roca, Portugal


日本の正月気分は味わえませんが、今年は家族4人での年明けです。

未熟者の自分が言えた義理ではありませんが、子供二人を育てる親として日々感じるのは「子供の笑顔に勝るものは何も無い」ということです。どんなに美味しい料理や素晴らしい景色を目の前にしても、どれだけ琴線を刺激する音楽を聴いても、今まで子供たちの笑顔に勝るものに出会ったことはありません。言い換えると、吸収するだけだった若き日を越え、子供たちに何かを与え続けていくことに至上の喜びを見出せる今、子供たちの存在が自分の人生に意味を持たせてくれているような気がしてなりません。結果として、子供たちの笑顔が僕ら大人たちの取り巻く環境を宝石を散りばめたような光り輝く空間に変えてくれているのです。
子育てってほんとシンドイですよ、でも"My treasure"とはよく言ったもんです。

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世界中が子供たちのかけがえの無い笑顔で満たされる、そんな時代が早く訪れますように。

Wishing you a happy new year
and all keeping well in 2008.


2008年元旦
(少し遅くなりましたが)
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by mikihiko_makita | 2008-01-03 07:19