海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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responsibility

JR福知山線の脱線事故から3ヶ月。100名以上の死者と500名以上の負傷者を出したこの事故は、ここイギリスにいてもその重大性が十分に認識できるほどショッキングなものだった。
日本の鉄道は、その効率性・便利性については世界トップレベルである。
しかしそれに傾倒し過ぎるあまり、今回の事故の原因の1つとなった「過密ダイヤ」を運転手に強要させたのも事実だ。
事故の原因や対策などをここで深く書き進めるものではない。僕がここで挙げたいのは、JR西日本の垣内社長の対応である。
僕はこの垣内社長の対応をある程度、評価したい。というのも、彼は事故後、多くの日本企業の社長がするような、「辞任」により責任を取る、という行為に至らなかったからだ。
彼は事故を深く反省し、今後は社内で抜本的な改革を必ず推し進め、安全を最優先する企業風土の構築に全力を注ぐことが自分のすべき仕事であり、それを完遂するまでは辞任するつもりはない、と僕には感じられるのだ。

「責任」は英語でresponsibility。この語源は「答える・応える」という意味のrespondから来ている。「責任を取って辞任する」のは、問題を他の人に丸投げするだけで、全く責任を取っていないのだ。
垣内社長はまさしく、JR西日本という公共鉄道を扱う会社を生まれ変わらせて、社会に対して「回答する」ことが自分の責任であることを認識している。
だから、僕は起きてしまった事故は非常に残念で悲しいことではあるが、この社長が今後、どのようにJR西日本を再生していくのか、注意深く見ていきたい。


今日は、先日の日記でも紹介した、駅の近くで開催されているJazz Festivalに行った。知り合いの日本人の家族5組と会場で待ち合わせて、芝生の上にシートを敷いてゆっくり歓談。
3時間ほどビールを飲みながら、流れるピアノやサックスの音に耳を傾けた。途中、バケツをひっくり返したような突然の雨に襲われて、出店のテントの下に非難するハプニングがあったが、ゆっくりとした週末を過ごすことが出来た。
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by mikihiko_makita | 2005-07-31 07:14 | 言語

二つの羊羹

e0032092_6372793.jpg今朝、起きてトイレに行ったら、便器のフタの上に、ようかんの缶詰が二つ乗っていた。

もちろん、1歳半の娘の仕業だが、何故ようかんなのだろう。それも二つ。

・・・・・。
娘が大きくなって物心ついた時に聞いてみたい。その意図を。

今日は仕事の後、数日前に日本から赴任してきた若者の簡単な歓迎会があったので軽く飲んで帰ってきた。もちろん、会社の近くには居酒屋なんて無いのでイギリスならではのパブで。
ちょっとだけ酔ってまーす。えへ。画像をアップするのも一苦労。
今週末は晴れそうだに。
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by mikihiko_makita | 2005-07-30 06:12

アカピーマン、クダサイ

今日のランチ時、イギリス人の同僚のBenと嫌いな食べ物の話をした。
僕が「特に好き嫌いはないが、あえて挙げればピーマンかな」と答えたところ、Benは「ピー!?ピーマン?」と理解不能なご様子。
「あ!ピーマンは英語ではなかったんだっけ、えーと、そうだ、ペッパー!ペッパーが嫌い!」と言い直したらやっと分かってくれたが、Benはその「ピーマン」という発音が物凄く気に入ったらしく、その後ずっと「ピーマン!ピーマン!」と連発していた。
日本のピーマンと言えば、緑色と相場が決まっているが、ここイギリスのピーマンは赤、黄、緑と色が豊富。スーパーなどに行くとよく3色セットで売られてたりする。
で、Benに「日本ではピーマンと言えば緑色。他の色はピーマンの前に色を付けて赤ピーマン、またはパプリカと呼ぶ」と説明したら、これもハマったらしく、つたない日本語で「アカピーマン、パプリカ、ヒトツ、クダサイ」と周りの日本人に得意気に話しかけていた。

前述したように、英語でピーマンはpepperで唐辛子・胡椒と同じ単語。唐辛子・胡椒と区別したい時はsweet pepperという。
では、日本で使われている「ピーマン」の出所はどこか。あとで調べたら、これもフランス語(piment)であった。発音はピモン。でも、Benはこのオリジナルなフランス語の発音よりも、日本語化されたピーマン!の方がお気に入りらしい。

午後の仕事の時間が来ても、僕たちのピーマンに関する(はたから見るとアホな)会話は続いた。

ところで、「ペッパー警部」は「ピーマン警部」ではダメだったんだろうか?
やっぱりちょっとピリッとしていた方が良かったのかなぁ。
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by mikihiko_makita | 2005-07-29 01:53 | 言語

Aventure

僕は中学・高校時代にフランス語を少しかじっていたのだが、日本人の友達から「フランス語って英語と比較してどんな言語?」と聞かれることがよくある。

その時に決まって話を出すのが、「Adventure(アドベンチャー)」という日本でもお馴染みの英単語である。なんだか冒険心をくすぐられるような無邪気な言葉だ。ジャングルクルーズやピラミッドの秘宝、そんなものを連想するのは僕だけだろうか。BGMにはインディ・ジョーンズのテーマがぴったりだ。

しかし、この単語、フランス語では「Aventure(アバンチュール)」となる。これも日本でよく聞く言葉だが、雰囲気がまったく違ってしまうではないか。背景に色事や情事がチラチラと見え隠れたりしない?「ひと夏のアバンチュール」なんてカップル向けの旅行パッケージの文句だし、夜景やサンセットの見えるホテルのバーでワイングラスを傾けてチンっ!だ。
これが「ひと夏のアドベンチャー」ではどうだろう。なんだなんだ、何が起きるんだ。恐竜でも登場するんかい。

つまりはそういうことである。なんだか英語と比べるとフランス語はまろやかな、そして甘酸っぱい香りがする。日本人が時と場合によって同じ単語を英語・フランス語に使い分けていることがそれを証明している。
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by mikihiko_makita | 2005-07-28 06:35 | Mackyの想い 10選

Go home!

「実家に帰らせていただきます!」

世の奥様方が旦那に嫌気が差した時に使う常套手段だが、今日のカミさんの一言はその意外性という意味において非常に興味深かった。

「実家に帰ってください!」

これを言われた後、数秒の間、驚きで何も口に出すことが出来なかったが、会社の命を受け駐在員として日本からイギリスに赴任している自分が、夫婦不仲で日本の実家に帰らなければならなくなったら、一体どうすればいいのだろう。
と、しばらく真剣に考えてしまった。ちょと格好悪いよね。

今日は一日曇り空。一体、暑い夏はいつ来るのだろう。
朝方、コートをはおっている人を見かけた。夏のギラギラと照りつける太陽が恋しい。
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by mikihiko_makita | 2005-07-27 04:59

地震に対する認識

先日、日本で震度5の地震があった、と新聞や衛星TVで知った。イギリスで生活していると、あらためて日本が地震大国であることを痛感する。地震だけではない。津波や台風、大雨による土砂災害など、日本は常に自然の脅威にさらされ続けている。従って、そういった自然災害に対する日本人の認識レベル(予知や備え、取るべき行動など)は非常に高いと言える。人間はどうしても自然に立ち向かえない時があり、それを受け入れ、それでも自然と上手に付き合っていく。昔から受け継がれてきた生きていくための知恵が日本人の間の共通認識として存在する。

しかし、ヨーロッパ、とりわけここイギリスでは、大多数の人が「自然」に対してさほど恐怖心を持っていない。確かに、地震は滅多に起きないし(大体、日本のように活動的な海洋プレート上に乗っているわけではない)、大雨、ハリケーンなどもあまり耳にすることは無い。
「ヨーロッパに歴史的な建造物が多く残っているのは、地震がまったく無いからだ」と誰かが言っていた。確かにそれは一理ある。日本と異なり、石造やブロック建築が多いのも、崩れる心配が無いからだろう。

もし仮に昼間オフィスで震度2程度の地震が起きたとしよう。日本人にとっては「あ、地震だ」くらいなもんである。様子を見て、すぐに仕事に戻るだろう。しかし、イギリス人は絶対にパニックにおちいる、という確信が僕にはある。「世界の終わりは家族と一緒にいたい」とかなんとか言いながら、帰宅してしまう人が続出し、道路は大渋滞だろう。地下鉄もストップするに違いない。

日本で起きた地震のニュースを見ながら、そんなことを考えた。
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by mikihiko_makita | 2005-07-26 17:07 | 習慣

ウフフ♪デートな休日

今日は朝から雨。2週間前から引いていた風邪が抜けきれていなかったため、今日は外出せず家でゆっくりすることにした。しかし、夕方から雨はやみ、次第に青空が。イギリスは1年を通してどんより曇った日が多く、青空が見えるとじっとしているのは勿体無く、ここぞとばかりに外に出て太陽の光を浴びたい衝動に駆られる。そこで、1歳半の娘と二人だけで散歩に出ることにした(娘と二人きりのデートはイギリスに来て2回目)。
僕ら家族の住んでいる場所は、London西方のEaling(イーリング)という町。London中心地まで車/電車で30分くらいの、(東京で言うとちょうど吉祥寺や三鷹のような感覚に近い)郊外の町である。日本人学校や日本の食材屋などが多く、日本人が多く住むエリアだ。従って、家の近くや駅周辺を歩くと日本人の知り合いにバッタリ出会う確率が高い。
何が言いたいかというと、娘と二人で日曜日の夕方に出歩いているのを誰かに見られるとちょっと格好悪いなあ、と思ったのだ。
それはさておき、娘とのデートはかなり充実したものとなった。この時期、駅の近くの公園でJazz Festivalが開催されていたのだ。入場は自由、日本のお祭りで目にするような出店も出揃う。僕も娘も2時間ほどゆっくり楽しんだ休日の午後であった。
心配していた知り合いとバッタリ、も無かった模様。
(自分では気づかなかっただけで、あとで誰かに言われるかもしれないが)
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by mikihiko_makita | 2005-07-25 06:52 | 散歩

DIY

イギリス人は日曜大工が好きである。いや日曜だけではない。時間があればトンカチやのこぎりを手に家具の組み立てや配置だけでなく、ちょっとした家の改装など業者に頼まず自前でやってしまう。これをこちらでは、DIY (Do It Yourself)と呼ぶ。ほとんどの家で、軍手をはめたお父さんたちがバラエティに富んだ大工道具を使って日々奮闘している姿を目にする。上手下手が問題ではない、要するに自分でやるか否かがポイントのようだ。

で、最近困ったことに、僕が住んでいるフラットの上の階の住人が大規模なDIYをやっている。1-2週間のことなら目をつぶるが、ここ数ヶ月やったりやらなかったりを繰り返しているのだ。つい先日、大きな資材を運び込んだと思ったら、それから数日夜遅くまでトンカチを叩く音が非常に気になる。我慢も限界、今日、それをイギリス人の大家に相談したところ、「基本的に大きな音を出していいのは夕方5時まで。だから我慢する必要はない、直接文句を言いに行くべきだ。」と示唆してくれた。あーそうかー。ん?あれ!?大家の方から言ってくれないの?と頭の隅で思ったが、何事も経験。今度ちょっとでもうるさい音が聞こえたら、怒った顔して文句を言いに行くのだ。えいえいおー!
と、気持ちは固まったが、上の階の住人は家族でこの週末は外出しているらしい。平穏な日々はいつまで続くのか・・・。
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by mikihiko_makita | 2005-07-24 09:04

Witness

今、ロンドンの地下鉄の駅で爆弾テロ未遂の容疑者が警察に射殺された事件が、TVのBSSニュースで報じられている。惨事を目の当たりにした目撃者(=英語でWitness、というらしい。今日覚えた)がレポーターの質問に対し、声を震わせながら事件の模様を伝えている。

目の前で人が一人殺される・・・想像しただけでも恐ろしい。出来るなら死ぬまで経験したくない・・・。
と、深刻に考えていたら、TVの番組は映画タイタニックに様変わり。どうやら映画の途中に流れた短いニュースだったらしい。今、ディカプリオが女優(名前忘れた)の手を引き、船の先端で例のポーズだ。なんなんだ~!

ロンドンは曇り時々晴れ。日本は暑いらしいが、こっちは夏なのに肌寒い日が続く。

<後日加筆>
上記、当初爆弾テロ未遂の容疑者と報じられた方は、テロとはまったく無関係のブラジル人の男性でした。ご冥福をお祈りいたします。

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by mikihiko_makita | 2005-07-23 19:32

テロ 再び

今日、ロンドンでまた同時多発テロが起きた。前回のような大規模な爆発ではないが、数人の負傷者が出ているらしい。
最近、何となく周りの雰囲気が良くない。先日のテロで、ロンドン市民は常に危険と隣合せの生活を強いられていることを肌で感じた。人の集まるショッピングモールからはゴミ箱が姿を消し、昼間からサイレンを鳴らして走り回るパトカーもよく目にするようになった。「普通の生活を続けることがテロに屈しないという姿勢」-確かにそうだが、やはり人間なのだから死にたくない。みんな、平静を装っていてもその気持ちは覆せない。自然と体は構えの姿勢になるし、みんなの顔から笑顔が少なくなる。

テロはどんなに崇高な意思でやっているにせよ、絶対に許されるものではない。本人たちは崇高な意思でやっているつもりだが、それは紛れもなく「憎しみ」であり、その「憎しみ」がこの地球上から完全になくなる日が早く来ることを僕は祈っています。
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by Mikihiko_Makita | 2005-07-22 07:39