海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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カテゴリ:習慣( 13 )

british honor

8月31日~9月1日の2日間、仕事でイタリアのミラノへ。

同僚のイギリス人Benと常に一緒に行動したのだが、出張の内容はともかく、帰りの機内での僕たちの会話は非常に興味深かった。日本人とイギリス人の祖国を代表する料理について、かなり踏み込んだところまで話が及んだのだ。

僕   「例えば、外国人の友人がロンドンのBenを訪ねてきたとするよ」

Ben 「うんうん」

僕   「その友人が『イギリスならではの料理を食べたい』と言う」

Ben 「うんうん」 (次第に顔が険しくなる)

僕   「Benはこの友人にどんな料理を勧める?」

・・・ しばし沈黙。

Ben 「イタリアンかフレンチだね」

僕   「だから、それは違う国の料理だってば」

Ben 「そうか。 だったら カレー」

僕   「だから、それも発祥はインドでしょ」

Ben 「SOHOのチャイナタウンに連れて行って点心でも食すか」

僕   「なめてんのか お前は」

Ben 「悪かったよ。どうしても"typical british"というなら、ローストビーフかローストポークだね、でもあまりお勧めはしない」


イギリス人は、サッカーや英語のことになると血相を変えてイギリス人であることを誇りとする。しかし、こと料理については完全に他国任せなのがどうも納得が行かない。多国籍料理が主流となったイギリスの台所事情を加味しても、真っ先に「これをお勧めしたい」という英国代表料理が無いと言うのも情けない話ではないか。

そこに 誇りは ないのかい?


「Mackyの言いたいことはよく分かるよ」

ロンドンに向かう機内で、Benの言葉が僕の胸に空しく響いた。
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by mikihiko_makita | 2006-09-02 07:32 | 習慣

leak

ロンドンは連日、日中30度を越える猛暑が続いている。

僕たちのフラットを含めてイギリスの一般家庭は冷房が付いてないのが一般的で、今年は例年に比べると寝苦しい夜が多い。

日本に住む人からは「なんだそれくらいで大騒ぎするな」と言われてしまいそうだが、年間を通して降水量が多いロンドンは、今年は深刻な水不足であると新聞やTVで報じられている。地域によっては「ホースを使った水まき禁止」といった子供相手のような規則が制定されている位で(実際、ホースを使っているのが見つかった場合は罰金に課せられる)、ガーデニング好きなイギリス人にとっては相当痛い猛暑なのである。

しかし、だ。

ガスや電気、電話といった公共サービスが決まってどれもお粗末なイギリス。
いたるところで発生している水道管からのLeak(水漏れ)も相当量に上るらしい。




・・・おい。

水まき禁止令を大々的に施行する前に


まずはその水漏れしている水道管を直せよ。



オチにするのもはばかれるほど情けないイギリスの水道のお話。
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by mikihiko_makita | 2006-07-19 06:04 | 習慣

humor sense 1

イギリス人のユーモアセンスには目を見張る時がある。
特に挙げたいのは、オフィスでの電話ネタ。


Case 1 "She is training actually"

僕と同じフロアに F女史 という体格の良い(少々、というかかなりポッチャリ型の)おばちゃんがいる。彼女の、最近の携帯電話の着メロは映画「Mission Impossible」のテーマ。緊張感・緊迫感溢れるあの曲だ。しかし彼女は携帯をデスクに残して席を立つことが多い。持ち主の居ない時分に鳴り響く着信メロディとしては、これほど周囲を苛立たせるものは無い。

先日、またF女史の携帯がけたたましく音を奏でた。

いつもの様に、彼女は不在である。電子音で構成された「Mission Impossible」のボリュームはますますその緊迫感を増す。周囲のイライラがピークに達する頃、F女史のデスクの近くに座る同僚が鳴り止まぬ携帯電話に向かって叫んだ。

「彼女はジムでトレーニング中だよ!」

これだけでも周囲は耐え切れずに失笑してしまっていたが、彼らイギリス人のブラックユーモアにはまだ続きがあった。近くのもう一人の同僚が大声でこれに応じた。

「いや、それは "Mission Impossible" だ!!」

抑えきれずに腹を抱えて爆笑するオフィスの同僚たち。


スゴイ、と思った。目から鱗、だった。
ブラックなギャグを畳み込んでいく技量とスピード、完成されたパスワーク。

それを受け入れる皆の心のおおらかさ。

うーん、やはりこの国の人からは学ぶべきものがまだまだありそうだ。
少しずつ彼らの引き出しを開けていけたらいいな、と思う。

Case 2 は また後日。
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by mikihiko_makita | 2006-05-28 07:16 | 習慣

urgent request

ヨーロッパの人は、仕事の進め方が非常にドライである。

彼らから受け取るe-mailは、件名に「Urgent(緊急)」とか「Important(重要)」と記されているものが多い。彼らはとにかく自分の所で仕事を溜めずに相手にすぐ投げる。自分が出した依頼は第一優先で処理して貰える筈だと「Thank you for your soonest reply(素早い回答を待っているよ)」を文末に忘れない。受け取る相手の状態や気持ちを考えたりする優しさや大らかさはそこには無い(と日本人の僕には感じられる)。

「この仕事を明日のお昼までにやって
何故なら次の日から私は1週間の休暇に入るから」


悪気も無く平気でこう書いてくる。
まったく自分勝手な人が多い。

こちらに赴任してから、出張や休暇でオフィスに居ない時には必ず「Auto Reply(今居ません)」機能をONに設定するようになった。そうしないとメールを出してきた彼らを怒らせるからだ。後で「君はあの日はオフィスに居たんだろう?なぜメールを返してくれなかったの?」と聞かれるのだ。こんなAuto Replyの機能なんて、日本で仕事していた時は使ったことなかったぞ。


こちらに来てからもうすぐ2年だが、まだ彼らのドライな仕事の進め方に慣れない僕がいる。最近は夢の中にも彼らが現れて、僕は常に追い立てられるようにして仕事をしている。ベッドの上で目が覚めると、そこにはすでに彼らの追撃は無く、代わりに娘の静かな寝息を確認してホッとする。

いつか彼らに意見してみたい。
その仕事の仕方はどうなのか、と。
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by mikihiko_makita | 2006-02-25 09:50 | 習慣

self defense

本日より、ブログの更新を再開します。
休止中も見捨てずに訪問して下さった方々、本当に有難うございました。
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再開後1日目の記事としては相応しくないかもしれないが、あえて取り上げたいニュース。
日本では、登下校途中の幼児・児童を狙った凶悪犯罪が後を絶たない。世界に冠たる日本のメディアも相次ぐ事件におっついていけない、という印象を受けるほどだ。

自分も子を持つ親として、幼い我が子を失った親御さんの心の内を思うと、非常に暗澹たる気持ちに陥ってしまう。
この世界に歓迎され生まれ出てから、ほんの数年で終わりを強要された、か弱い命。子供たちにはこれから先、素晴らしい未来が待っていたはずだ。
出来れば考えたくないが、考えなければならない。そして深く考えれば考えるほど、心が乾く。

イギリスでは、こうした社会的弱者への犯罪に対する自己防衛の意識が非常に高い。裏返して言うと、国や行政に対する信頼は日本よりも希薄で、「自分の身や家族は自分たちで守る」-最終的にはコレに辿りつく。

例えば、登下校の時間帯。Primary School/ Junior High School(日本で言う小学校・中学校)の校門の前には、子供たちの送り迎えに熱心な親たちの車が列を成す。ゆえに、学校周辺の道路は一時的に大渋滞となる。スクールバスで登下校する子供たちもいることはいるが、絶対数は少ない。

会社のイギリス人の同僚に聞くと、特に法律で義務付けられているわけではないが、大体16歳位までは子供たちを外で一人にさせないというのが、親たちの共通認識だと言う。外出する時は必ず親同伴。子供たちだけで公園で遊ぶ、という場面を今まで一度も見たことがない。
この習慣は、安全大国・日本に生まれ育った僕の目には時に滑稽に映り、時にその必要性を再確認させられるのだ。

安全神話が崩れつつある日本。このままだと遅かれ早かれイギリス型自己防衛意識に転換せざるを得ない日が来るだろう。

原っぱや公園での子供たちの草野球や缶蹴り、かくれんぼ。ランドセルを背負って笛を吹きながらの友達との登下校。出来れば残していきたい日本独特の風景がまた消えていく。
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by mikihiko_makita | 2005-12-04 07:43 | 習慣

今夜の予定

普段、会社で良く聞かれる決まり文句。

Do you have any plan for weekend?
(週末は何か予定あるの?)

日本では滅多に聞かれない質問だが、こっちの人は相手のプライベートな部分に割り入ってコミュニケーションを図ろうとする。それはそれで、軽く息抜き出来る楽しい会話になるし、相手の人となりを知る上でも非常に良い習慣だと思う。いくら仕事仲間だからと言って仕事の話しかしないのは、こちらでは堅物な人物としか映らない。

しかし、僕が同僚のBenからよく聞かれるのは、週末の予定だけではない。

Do you have any plan for tonight?
(今夜は何か予定あるの?)

・・・ねえよ。



日本だったら、仕事帰りに一杯ひっかけていきたい時などはこの誘い文句はアリだろう。
しかしBenは、僕をパブに誘うつもりで聞いているのではない。夜、僕自身が何か楽しい用事を入れていないかどうか、純粋に聞いているのだ。

飲みに誘う以外で「今夜の予定」を聞く習慣は、日本ではまず無い。


Benからこれを聞かれるたびに、

仕事以外の時間をとても大切にするイギリス人



基本的に平日は仕事しか頭に無い日本人

の違いを強く感じるのだった。
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by mikihiko_makita | 2005-11-01 09:20 | 習慣

sense of justice

イギリス人の正義感を強く感じる瞬間。
それは、私を含めイギリスで車を運転をする外国人は皆、認識していることであろう。


緊急車両が近づいて来た時の
こっちの人の道の譲り方は半端じゃない


歩行者は完全に道路の横断をやめて、その緊急車両が通り過ぎるのを大人しく待つ。

一般車両はもっとすごい。
遠くの方から緊急車両が走ってきます。

すると突然、全車両が一斉にブレーキ掛けますから。

さらに、みんな大胆に路肩に乗り上げてますから。

ちょっとやりすぎ?なくらい。

この人たち、緊急車両の発するサイレンとランプに対して、どれほど高感度のアンテナ張って運転してるのかしら?と疑問に思う毎日。

この道の譲り方は、日本では相当正義感の溢れた人の集まりでしかお目に掛かれない、のでは。 >イギリス人をちょっとだけ尊敬する部分である。
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by mikihiko_makita | 2005-10-22 07:40 | 習慣

paternity leave

とうとう連続労働時間16時間、を経験してしまった。
16時間ということは1日の残りは8時間で、ほとんど1日が睡眠か仕事、ということやーん。
あれ?今週はまだ娘の静止状態(寝顔)しか見ていないぞ。

♪お、起こしたーい! (ボコっ! by wife)

今日から同僚のBenが仕事に復帰。女児を出産してから、実に2週間の休暇だった。イギリス人は他のヨーロッパの国々よりも休暇取得日数は少なめ、と言われているが、それでも大体2週間は平均の取得日数。

ちなみに、出産休暇や育児休暇を「マタニティ休暇」と言うが、Benのように父親が休暇を取る場合は "paternity leave"(パタニティ・リーブ)という。父親の育児休暇が浸透していない日本では、パタニティ休暇ってあまり聞かない言葉だよね。

明日こそ、娘の起きている時間に帰宅するぞ!
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by mikihiko_makita | 2005-09-07 07:50 | 習慣

西暦の表記について

今日は、日本と欧米の年月日の表記について。

日本では、例えば今年9月1日を西暦で表す場合、以下の様に「年→月→日」の順で表記することが一般的である。

2005年9月1日
2005/9/1
05.09.01

などなど。

しかし欧米では、基本的に「日→月→年」の順で表記するのが一般的。

1st September, 2005
1 Sep, 2005
1/9/2005
01.09.05

など。

両方の文化を享受しなければならない僕にとって、この違いはなかなか厄介なのだ。
なぜなら、欧米表記の"1/9/2005"や"01.09.05"などで表された場合、日本人の僕にはそれを「1月9日」と勘違いしてしまうことがあるからだ。ましてや2005年が"05"となっている後者の表記では、「2001年9月5日」と勘違いしてしまってもおかしくない。

僕にとっては、郵政民営化よりも忌々しき大問題である。

この年月日の表記で恥ずかしかったエピソードが一つ。
昨年こちらに来てまだ日が浅かった頃、ロンドン市内のスーパーマーケットで買い物中、日本的感覚で見るとコーンフレークの箱に記載されている賞味期限(詳細な年月日は忘れた)が明らかに過ぎていたのだ。なんだ、これは!数ヶ月も前じゃないか!!いい加減な国だなぁ。

意を決した僕は近くにいた店員をつかまえて、「ほれどうじゃ、これは店頭から下げるべきではないのか?」と問い質した。それも意気揚々と、自信満々に。
しかし1秒後その店員にして、「アホかお前は。期限は1年も先じゃないか!」と、目もくらむほどのパッシングショットを速攻で返されたのである。

この日から、(特に仕事では)年月日の表記についてはかなり慎重になっている僕がいる。
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by mikihiko_makita | 2005-08-25 08:00 | 習慣

gardening

先日、「イギリス人は草花に対して惜しみない愛情を注ぐ」と書いたが、考えてみればそれは当然である。何故なら、イギリスはガーデニングの国。春から秋にかけて、庭を持つ家や、店やパブなどの軒先では、見事な草花の競演が繰り広げられる。

e0032092_7173165.jpg自分たちで思い思いにアレンジした草花を他人に見てもらうことによって、趣味やセンスを表現する。

イギリス人のガーデニングに賭ける意気込みは並大抵のものではない。

しかし、このガーデニング、決して個人レベルだけではないのだ。

写真は、自宅近くの駅前の広場。駅と言っても、観光客などは滅多に訪れない、どこにでもある郊外の駅である。その駅前に広がる、単なる地域住民のための憩いの場。
e0032092_718137.jpg
数ヶ月もこの状態が保たれているということは、これをきちんと管理する人がいて、その人たちへの賃金が捻出される地域財政があって、そこに予算を充てる国がある。国を挙げてガーデンニングに邁進しているのだ。

・・・この意気込みには、到底勝てない。ズゴイぞ、大英帝国。

e0032092_7185652.jpg
昨日は一日雨だったが、今日はまた気持ちのよい夏晴れ。

うちと同じフラット(日本で言うアパート)に住むイギリス人のおばあさんは、夕方には決まって"Lovely Sunshine!"と嬉しそうに、ワイン片手に庭で日光浴。

ずっとこの気候が続けばいいのに・・・。
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by mikihiko_makita | 2005-08-24 07:18 | 習慣