海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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カテゴリ:言語( 20 )

golden week

日本はゴールデンウィークの折り返し点。
今年は連休が取りやすい日の並びだとか。

この時期は日本からのメールが来ないので、ちょっとだけ落ち着いて仕事が出来る。


同僚のBenに、日本の "golden week" を説明すると

「ものすごいネーミングだね」

と、割と素直なイギリス人らしい反応。


勿論、 "golden week" は和製英語の代表格で、そのままイギリス人に伝えても「なんじゃそりゃ」と首を傾げられてしまう。

同様に、TVの最も視聴率の高い時間帯(夜7時~10時まで)の

ゴールデンアワー (golden hour)
ゴールデンタイム (golden time)


も、典型的な和製英語。本来の英語では、 "prime time" という。


まだ何かありそう。 あ あった・・・。

ゴールデン洋画劇場 (そっちかい)

す、すごい。
なんだかワクワクしちゃうじゃないか。


たまに和製英語だと気付かず偉そうにその単語を駆使して話している時があり、後で知って赤面する。そうやって、僕は少しずつ成長しているのかもしれない。
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by mikihiko_makita | 2006-05-04 05:53 | 言語

Mcdonalds

マクドナルド。

このカタカナの発音はスゴイ。

先日、同僚のBenと日本人社員数人でランチを取っていた時のことだ。話の出所は忘れたが、僕たちのテーブルではジャンクフードについて活発な議論が展開されていた。僕は業界トップシェアのこのハンバーガー店を話題に挙げる。

「マクドナルド(Mcdonalds)のさ、チップスの油って・・・・・」

ここまで来て、目の前のBenが全く話についてきてないことを彼の動揺した視線から読み取った。活発な議論が沈黙へと変わるのにそう長い時間は掛からない。

「・・・マクドナルドは分かるよね、Ben」

「・・・ま、まく?どなるど?」 

眉をひそめるBen。

困った。僕の日本語のカタカナのマクドナルドでは、イギリス人の彼には全く通じない。僕ら日本人には、英語では本来"Mcdonalds"をどのように発音すべきか全く分からないのだ。世界共通の固有名詞なのに、伝えるのがこんなに大変なんて。なんだか歯がゆい。

僕の説明により、Benは僕が何を言いたかったかを理解したのだが、英語の発音はまるっきり、地球が逆回転してさらに南北両極が入れ替わるほど、日本語のカタカナ読みとは異なるものであった。

*英語の発音を無理やりカタカナにするとこんな感じ*
マック ドノォーズ

その後、この発音をマスターしようとする日本人の発声練習がオフィス内のいたる所で爆発的に広まった。かなりアホな景色である。

まっく どのぉーず   まっく どのぉーず

「お願いだから、それはもうやめてくれ」

Benの哀願の眼差しを無視した日本人の発声練習は、今日も続いていた。
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by mikihiko_makita | 2006-03-29 08:33 | 言語

sante des yeux

今日は小言を少し。

医薬品メーカーの参天製薬。ここのロングセラー商品に「サンテ・ド・ウ」という目薬があることは良く知られている。

この「サンテ・ド・ウ」、実はフランス語の "sante de yeux" (意味:目の健康)から来ている。

sante = 健康 (フランス人は「乾杯!」でこの単語を使う)
de = の (英語の of )
yeux = 目

しかし、この「サンテ・ド・ウ」、実は文法上大きな間違いがある。

"yeux" は目(単数ではoeil)という単語の複数形、すなわち両目(英語のeyes)を意味しているが、基本的に後に複数名詞が続く場合、名詞の前の "de" は "des" にならなければいけない。

sante des yeux

これが正しい。

しかし、日本語読みすると、"yeux" は前の "des" の "s" とリエゾンするので

サンテ・デ・ズュー


・・・・・売れるわけない、この呼び名では。(不健康っぽい)
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by mikihiko_makita | 2006-03-09 08:50 | 言語

st. valentine's day

その昔、僕の高校だけで流行っていた言葉があった。

「ぼる」

広辞苑で調べると、意味はこうだ。

法外な代価・賃銭をとる。不当な利益をむさぼる。ふっかける。
例: 「あの店に法外な値段をぼられた」等。

しかし僕の高校の中だけでは、この言葉の使い方は本来の意味から微妙にずれていた。

盗む。奪い取る。金品等を騙し取る。かすめ取る。

これは、フランス語の"Voler(ヴォレ)=盗む"という他動詞を勝手に活用して日本語化した言葉であったことを、最近ふと思い出した。生徒たちの間でしか通じない一種の暗号のようなものだ。そんな奇異な言葉を生み出す、そんな風変わりな空気が充満する高校だった。


さて。今日はバレンタインデイ。(いきなりだけど)

あの頃、高校サッカー出場の常連だった僕の高校の正門前には、ブラウン管の中で汗を流すサッカー部の連中にチョコを渡そうと鼻息の荒い女子高生が列を作っていたものだ。そんなバレンタインの朝、登校中の僕に一人の女子が声を掛けてきた。

「あのー サッカー部の○○さんに コレ渡してください」

手渡されたのは、明らかに手作り感満載のチョコレート。
○○という男は、僕のクラスメイトだ。
(自分で渡せばいいのに)

その時、何を思ったのか、高校生の僕はその女子にこう切り返した。

「あいつ、授業中に鼻クソほじくってるぞ それでもいいのか!!」

あー 本当にごめんなさい。
あの時の僕はどうかしていました。

そして、(それでもいいです!と)女子から渡されたチョコレートは
・・・みんなで食べちゃった記憶があります。

食べた奴ら全員で

「チョコ、ぼってやった!」

って笑ってたっけ。
・・・・・。(反省すべきだ、これは)


卒業してから13年。
今はどうなっているのだろう、あの高校。
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by mikihiko_makita | 2006-02-15 08:10 | 言語

must be tired..

日も暮れた頃、オフィスの日本人の間で飛び交うこの言葉。

「おつかれー」 もしくは 「おつかれさま」

これって、英語に訳すのが非常に難しい。


Benなどの現地の同僚からは、この意味をしつこいほど聞かれるのだが、未だかつて上手な説明で彼らを納得させたことは無い。

この言葉は、仕事仲間に対する単純な挨拶代わりとして用いられることがほとんどだが、あえて意味を挙げると、「一日仕事をした後に相手の苦労をねぎらって言う決り文句」だ。これは日本独特の文化であり、いくら説明しても現地人たちは「それならば、"Good afternoon"とか"Good evening"でいいじゃない」と、納得してくれない。


現地の深夜番組(BBC1)で、ある京都の芸者さんが紹介されていた。

彼女は中学を卒業後、親元を離れて15歳で芸者の世界に入り、1年間のトレーニングを受けた後、一人前の芸者に成長する。その模様を密着ドキュメントする形で番組が構成されていた。勿論、登場人物はみんな日本人なので音声は日本語。画面の下に英語のサブタイトルが付く。

この新米芸者は、最初のうちは先輩芸者のお世話をして色々なスキルを磨くのだが、先輩が仕事から帰ってくる場面で彼女は先輩に「お疲れ様でした」と言葉を掛けていた。

その時の画面下の英語サブタイトルはこうだ。

"You must be tired, today..."
(きっと今日はお疲れでしょうね・・・)


どうなんでしょ、これは。
的確な訳だと思わないこともないが、何かが違う・・・。

翻訳者の苦労が何となく垣間見えてしまった瞬間だった。
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by mikihiko_makita | 2006-02-08 08:35 | 言語

trouble maker

以前、僕のことを"naughty boy(聞き分けの無い小僧)"と表した会社のメールルームの兄ちゃんだが、最近僕の呼び名を改めた。何か郵便など送りたいものがあって頼みに行くと、彼は僕のことを決まってこう呼ぶ。

"always trouble maker"

trouble maker: 悶着(もめごと、いざこざ)を起こす人

さらに、だ。

彼は、僕から手渡された郵便物を

いつもゴミ箱に捨てようとするのだ。(もちろん本気じゃなくてギャグだけど)


・・・・・なんで?
僕は送りたいものがあるから頼んでいるだけなのに。

ひ、ひどいよ。


ちなみに、彼は坂本龍一教授の大ファンで、メールルームではいつも教授の曲が流れている。日本の文化に興味があるようで、よく日本人の(電話などで)話す言葉を真似しては満足そうにしている。彼の日本語(?)を少しご紹介。

もしもし
ど、いたまして
おつかれー
イケてる


多分、意味・用法はわかっていないと思う。
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by mikihiko_makita | 2006-01-25 09:07 | 言語

Tie-Land

同僚のBenと昼食を取りながら、今度の会議の前日に催すwelcome dinnerの場所をどうしようか、という話になった。Benはそのdinnerの幹事。招待する客はイタリア人・フランス人・オランダ人・ドイツ人・スウェーデン人と様々。みんなイギリス人より舌の肥えた美食家たちなので、レストランを決めるのも大変。

Ben 「まず、何料理がいいと思う?」

僕  「イギリス料理(traditional english)は無いでしょ、やっぱ」

Ben 「・・・・・・・・」

僕  「中華は?」

Ben 「中華は以前も使ったからNG。思い切って和食は?」

僕  「うーん 美味しいところはどこも高いからね(これでも予算担当)」

Ben 「タイは?」

僕  「・・・え?sorry? た、Tie?」

Ben 「そうそう、タイ」

どんなレストランや、みんなでネクタイしているのか
(と、この時本気でそんな状況を想像している僕がいた)

もうお分かりだと思うが、Benの言いたかったのはタイ(Thai)料理のこと。

こうして、僕たちの会話は約10秒ほどストップした。

その後、僕の勘違いからこの世に摩訶不思議な国、タイランド(Tie-Land)は建国された。2006年1月20日、制定。

女性もネクタイ、爺ちゃん婆ちゃんもネクタイ、生まれたばかりの赤ちゃんもネクタイ、休日もネクタイ着用義務化!っておいおい

二人で周囲も気にせず、爆笑ランチになっちゃったのよーん。
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by mikihiko_makita | 2006-01-21 08:26 | 言語

naughty boy and girl

先日、フラットの大家(イラン人のおじさんで彼の奥さんはイギリス人)が来て、調子の悪かったリビングの電気配線を直してくれた。
その時、はしゃぎまわる僕たちの娘に彼は笑顔で言う。

"Hi, who is naughty girl?"
(おやおや、やんちゃな娘はどちらさん?)

naughty (形)
意味: (子供の振る舞いが)いたずらな、腕白な、やんちゃな、行儀の悪い


今日、仕事で客先に送りたい物があり、会社のメールルームに行った。いつもは宛先をいちいち手書きで渡しているのだが、今日は時間も無く面倒くさいので、Eメールをプリントして「ここに送って」とメールルームの刺青の兄ちゃんに渡した。手抜きをした僕に、この刺青兄ちゃんは言う。

"Hey, you are naughty boy..."

・・・・・娘と同じ言葉で形容されてしまった、父親。

昼下がりのメールルームで、複雑な気持ちで涙を流す僕がいた。
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by mikihiko_makita | 2006-01-12 08:00 | 言語

HR

会社の人事部門のことを、英語では"HR"という。

HR = Human Resources

日本語に再転換すると、意味は「人的資源」である。


恥ずかしい話だが、イギリスに赴任してくるまで、「人事部門」の英訳は

Personal ○○ や Staff ○○

だと単純に思っていた。いや、実際これでも一方では通じるはずだ。

しかし、HR(Human Resources)というのは、人事を担当する部門の果たすべき役割を的確に表現した、良い響きである、と思う。

会社の最適化・効率化を目指す上で、人の採用や配置の決定はとても重要な要素。また各個人の個性や力を最大限に発揮させることもこの部門の大きな役割だと思う。まさしく、「人的資源を有効活用する」ための日々の努力と言った建設的な意味合いまで、この"HR"から読み取れるのだ。日本語の「人事」よりも相当、奥深いネーミングである。


もうすぐ、僕の会社で日本人赴任者の人事を担当してくれたF君が日本へ帰任する。彼は、昨年赴任したばかりで右も左も分からなかった状態の僕を色々と助けてくれた。歳も近く、家も近所。話しかけるとホッとするような落ち着きをいつも与えてくれた印象がある。僕の妻や娘も、彼の奥さんにはとてもお世話になった。

今まで何人もの帰任者を見送ってきたが、今回の彼との別れは今までで一番、純粋に寂しさがこみ上げてくる。

しかし、彼の未来の成功を願い、最後は暖かく空港ゲートで見送ってあげたい。
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by mikihiko_makita | 2005-12-20 08:58 | 言語

corrupted!

誰でも一度は経験があることだと思うが、今日仕事中に目の前のパソコンがいきなりフリーズした。午前中のほとんどの時間を費やして取り組んでいたワードファイルが、制御不能になった。

ワードやエクセルは、作業の途中に定期的に保存するよう習慣付けているが、英文レターの作成で頭をフル回転して作業に集中していたため、運悪く1時間ほど保存せずにタイピングを進めてしまっていた。

パソコンを再起動して、祈るような気持ちで目的のファイルを開いたが、案の定、最後の1時間分が更新されていない。

そこまではまだ良かった。諦めてやり直す気力はまだ残されていた。しかし、作業を再開して15分ほど経って、今度はそのファイルが突然壊れたのだ。今度は、作業を保存すら出来なくなってしまった。

その時、オフィス内という公の場にかかわらず思わず口に出てしまったのが

Bull-shit !!! (ボーシット!!!)

bull-shit <卑>
意味=たわごと、ナンセンス、だぼら、おべんちゃら、ばかな!、くそっ!、うそつけ!、ほざけ!(以下、卑猥すぎて省略)


本当に"咄嗟"の一言。
口に出た後、自分の耳(じゃなくて口か、この場合は)を疑ったほど。

同僚のBenを始め、周囲の視線は赤面する僕に集中。
その数秒後、オフィス内の爆笑を誘ったのは言うまでもない。


ちなみに、テキストや原稿が損なわれたり、壊れて修復不能な状態になることを英語では"corrupted"と言う。と、今日Benに教わった。
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by mikihiko_makita | 2005-12-14 09:02 | 言語