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海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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Flight to Japan

12月24日クリスマスイブ。
家族の待つ日本へ、久しぶりの一時帰国。日本時間での到着は25日正午。

聖なる夜に一人ロシア上空を飛んでいる寂しさよりも、これから過ごす1週間の期待感の方が断然強い。サンタの帽子姿でシャンパンをふるまいながらも「イブの日に何故仕事?」と不満気な客室乗務員たちも、そんな僕には光り輝いて見える。

許される日本での滞在期間はたったの1週間。しかし、年末年始の日本は独特の雰囲気に包まれるというか一種特有な趣があり、それは今の僕にはとても貴重な時間に感じられる。

着陸前のコクピットからのアナウンスでは、成田の気温は約2度。ここ1週間ほど暖かかったロンドンよりもぐっと冷え込んだ列島に僕は降り立った。深く息を吸い込む。吐く息が白い。

京成スカイライナーで上野に出て、タクシーで東京の実家へ。
妻と娘との久しぶりの再会。

娘は僕の顔を見てはじめは笑顔で迎えてくれた。
しかし、その後大粒の涙をためて僕に抱きついてきた。
多分、彼女の胸中はこんな感じだろう。

お前、今までどこにいたんじゃ!

Flight to Japan_e0032092_13444773.jpg我慢して溜まっていたものが溢れ出すように泣きじゃくる我が子をそっと、しかししっかりと抱きしめる。

「ごめんね、ごめんね」と言葉を掛ける僕に、彼女はここぞとばかりに涙と鼻水を押し付ける。やはり、来て良かった。

買ってきたクリスマスプレゼントを家族に手渡す。


Flight to Japan_e0032092_1345431.jpg
そんな心地よい雰囲気の中、日本での初日は幕を開けた。
by mikihiko_makita | 2005-12-25 22:06 | 旅行