海外駐在員の目から見た日本とイギリス


by Mikihiko_Makita
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海抜0m以下の国

今日はオランダ出張2日目。首都アムステルダムから南へ数十キロの港湾都市「ロッテルダム」に車で向かった。

オランダには、これらAmsterdamとか、Rotterdamとか、"ダム"が付く地名が多い。これは、オランダという国そのものが、大河を堰き止めて人為的に造られた国であることを意味している。

昔、オランダ人はダムを建造して川を堰き止め、海岸線に沿って堤防を作り海水の浸入を防いだ上で、大規模な灌漑を実施してその部分の水を抜いた。そこに街を造ったのである。街の中に人工の運河が多いのは、これに起因する。

アムステルダムからロッテルダムまでの恐ろしく広範囲に渡って、海抜が-1mとか-5mとかの表示が地図上に載っているのは、太古の人間の知力・労働力・精神力を計る上で何とも感慨深い事実である。人口密集地帯が海抜0m以下にあるのに、過去50年ほど洪水といった大きな水難事故が発生していないのも賞賛に値する。

ちなみに、とは言え、オランダでは水難事故に関する保険は免責になっているケースが多いのだと言う。これほど海抜下に人が住む国では、保険会社も水難事故までケアするのはリスクが高いと認識しているようだ。
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by mikihiko_makita | 2005-10-14 10:22